本記事は京大SPH受験対策コンテンツの付録という位置付けで、本編でこれまで紹介してきた内容をもとに、実際に僕がどのようなスケジュールで本番を迎えたかをご紹介します。
一貫して意識したこと
必ず週1は勉強しない日を設けていました。
僕は仕事しながら、さらに放送大学の授業&期末試験をこなしながらの受験だったので、パンクしてどれも手に着かない状態だけは避けたかったからです。
また、最低の勉強量を設けないようにもしました。つまり、「少なくとも1時間勉強する」とか、「最低1章は読む」といったルールは設けず、逆に最大量を「時間でいうと3時間」に決めていました。
「最低1時間は勉強する」とすると仕事もしながらだとかなり気が重い日もあります。
しかし、最低量を設けないでいると「とりあえずまず5分本を読もう」とするだけで、自然とやる気が出ていつのまにか2時間、3時間こなせたりします。
もちろんこれは人にもよりますが、僕はそうなので、「とりあえずできるだけやる」を心がけて日々の勉強に取り組んでいました。
5月半ば~京大SPH受験決定~
5月の前半にSPHの受験を決めて、いつの間にかオンライン説明会も参加しないまま終わってしまっていましたが、教員にメールで事前面談のアポを取りました。
コロナ禍真っ最中だったので、すべてZoomでの対応でした。
教員と学生とのミーティングにも参加することができて、そこでいろいろと受験対策の情報を教えていただきました。
4月から放送大学の教材『公衆衛生』を読んでいましたが、ただその授業を履修していたからという理由なので、他に一切の勉強をしていませんでした。
受験を決めて、既に入手していた過去問をじっくり見てみると、「確実にこれだけじゃ足りない」とようやく感じたので、急いで『クエスチョンバンク』などの総合系の書籍を揃えました。
6月~公衆衛生の概観を摑む~
放送大学の教材や『クエスチョンバンク』で学習を進め、覚えるべきことはノートにまとめていました。
僕は普段から覚えたいことを一問一答形式でまとめていて、今回も手書きのノートにその形式でまとめていきました。
左が問題、右が答えです。
しかし、ノートをまとめていくうちに、「手書きでまとめていたら間に合わない」という事実に気づき、かといってWordなどでは作りづらいし…と思っていました。
その時、僕のパソコンに元からOneNoteというアプリが入っているのを発見。
Wordやメモ帳と何が違うのかというと、好きなところをクリックすればそこに文字や図形を入力できます。
あまりにも便利過ぎて、その後の一問一答はすべてOneNoteで作り、印刷してバインダーにまとめていきました。
OneNoteで作ったノートの一例です。
6月は総合系の書籍を解いたり読み進めたりするのと同時に、分野別の書籍も少しずつ読み進めていきました。
また、ぼちぼち面接資料も作っていきました。
7月~分野別の書籍をノートにまとめる~
すべての書籍を一度読んだあと、2周~3週目で覚えるべきことを先ほどのOneNoteでどんどんまとめていきました。
最終的にバインダー2冊程度にまとめましたが、この時に全部に目を通しても1時間~2時間程度で済むようにノート量を調節しました。
全部読んでも1~2時間程度であれば、試験直前にもすべての資料に目を通すことができるからです。
京大SPHは様々な分野から出題されますが、ピンポイントの知識とともに、社会情勢など幅広い要素を考慮した論述が求められることも多いので、なるべく「全体」を見るように気を付けていました。
ちなみに、7月中旬に出願し、この時点ではまだ例年通りの形態の予定でしたが、下旬に出願で使ったメールアドレスに「オンライン入試のお知らせ」が届きました。
8月~過去問をしっかり解く~
中旬までは復習をしながら過去問を解きました。
オンライン入試では所定の形式であればパソコンで解答を作成してもいいということだったので、実際の過去問と様式を使って解答を作っていきました。
方向性は分かっていても、実際に書く練習はやっぱり必要です。
分かっていることと、それをうまく限られた枠内で伝えることはまた別の問題だと実感しました。
一通りの過去問を解いた後、手元にある過去問をすべて問題ごとに裁断し、先ほどのバインダーに分野別に収録しました。
これにより、どの分野からどれくらい出題されたきたのか、特に最近出題が増えているのはどんな分野かが一目瞭然だったので、最後の詰めがしやすくなりました。
1週間くらいでこの作業を終えて、本番まではとにかく復習をしまくりながら、面接の資料に何度も修正を加えていきました。
ギリギリだった
こうして振り返ると、あと1ヶ月でも受験勉強を始めたのが遅ければ、合格はかなり危うかったと思います…。
とりあえず、3か月半でギリギリ間に合った感じです。
5月中旬時点では「感度」、「特異度」という用語すら知らなかったのに、よくもまあ果敢に挑んだものだなと我ながら衝撃です…笑
一番大変なことは、やることよりも続けることだと思います。
短い準備期間でしたが、仕事や放送大学の授業をこなしながら継続的に勉強して合格できたのは、とても誇りです。
SPHは社会人の方も多く受験されるので、受験勉強と仕事の両立に不安を抱えている方もいるかもしれませんが、とにかくまずはやってみる、やってみた上で続ける方法を自分なりに考えるといいかもしれません。
なるべく早めに受験勉強のスケジュールを立ててみてくださいね。