京大SPHに合格しました

 タイトル通りですが、京大SPH(いわゆる公衆衛生大学院)の専門職学位課程に合格しました。

僕がやってきた勉強などについては、また後日まとめていこうと思っています。

今回は、とりあえず今の気持ちを綴ろうと思ってブログを更新しています。

自信とトラウマ
この記事にも書いたように、僕は京大を異なる形で2回落ちています。つまり、今回が3回目の「京大受験」でした。

特に前回、別の研究科で面接落ちしたことは、結構なトラウマになっていました。

そして、SPHの受験の事前面談で「まずは筆記試験勝負」ということが分かったので、筆記試験にかなり力を入れ、同時に面接も抜け目なく対策しました。

勉強を振り返って
英語に関しては去年唯一受けたそれなりのスコア(875)を使うことにしたので、その勉強の負担が無かったのは大きいと思います。

とはいえ、やはり慣れない分野の勉強は大変でした。でも、人文系出身の僕は途中であることを決めました。

「筆記試験では、公衆衛生の学習に取り組めること、自分なりの切り口で研究ができることをアピールしよう」ということです。

そのため、僕は解答に際して、公衆衛生の基本的な部分を押さえつつ、他分野出身者として医学を外から眺める視点も盛り込みました。

たとえばある問題の解答では、「『Nature』などの科学誌・学術雑誌」の問題点を指摘したりもしました。

これがどう転んだのかは分かりませんが、でも、僕なりの切り口ですべての問題に解答で来たと思っています。

中退でも他分野でも他大学でも
僕は阪大中退、放送大学に編入、仕事はフリーランスウェブライター(ちょっとだけ音楽制作も)という変わったバックグラウンドを持っていて、しかも教養学部の人文系コースにいるので、今回のSPH受験は複雑な背景を抱えながら、しかも他分野他大学の受験でした。

今、いろんなバックグラウンドを持つ人に言いたいのは、自分がやってきたことを自分で繋げるのが大事だということです。

僕は統合失調感情障害という病気で阪大を辞めて、LGBTメディアで当事者として仕事をしていました。

そこでセクシャル・マイノリティについて情報をまとめたり、海外のニュースを翻訳したり、自分のエッセイを書いたり、様々な仕事をしました。

そして、その取り組みを研究に昇華させようと思ったのです。

また、僕自身が阪大で「学生支援における合理的配慮」を受けていたので、サブテーマとして障害のある学生支援にも関わりたいことを面接で伝えました。

今までは分散していて、まとまりのないように見えた僕の生き方ですが、それらをすべてSPHでの活動に繋げようと決め、邁進してきました。

バックグラウンドは人それぞれなので、「大丈夫です」とは言えませんが、もし、いろいろあってSPH受験を迷っている方がいたら、まずはその「いろいろ」をむしろ良い方向に昇華させられないか考えてみてください。

感謝
僕を一番近くで支えてくれた連れ人(パートナー)や母に、本当に感謝しています。

友人や英語の恩師も応援してくれて本当に感謝です。Twitterでいいねしてくださった方もありがとうございます。

今日は、合格の余韻にたっぷり浸ります。