京大SPH博士後期課程専門科目の内容(やや内部生寄り)

京大SPH博士後期課程の専門科目の最大の特徴は、「ほぼ全分野から出題される」ということです。

最終更新日:2022/11/26
(ブログトップが受験の話ばかりになってしまうので、投稿システム上では11/1にしています)
更新内容:記事をはじめて公開しました。

専門職学位課程の入試との違い

専門職学位課程では、一般選抜の場合は10問もないくらいの問題から3問選んで解きます。

各分野から毎年問題が出るとは限らず、出たり出なかったりなので、どちらかというと広く中程度にパブリックヘルスの基礎をおさえておく必要があります。

(「分野」は京大SPHの用語で、一般的な「ナントカ研究室」の「研究室」の使い方に相当します。分野一覧は公式サイトにあります)

一方、博士後期課程の入試では、ほぼすべての分野から毎年出題されています。

そのため、「あらかじめこの分野を解く」と決めやすいので、その点では専門職学位課程よりも対策がしやすいです。

ここ最近でいうと、社会疫学の木原先生が退官して近藤先生がやってくる間の時期は社会疫学の問題がなかった(多分)のと、同じように感染症疫学の問題も西浦先生が着任するまではなかったです。

僕の場合、自分の分野(医学コミュニケーション学)と、先生が来たばかり(退官しない)の社会疫学と感染症疫学の3つを解くとはじめから決めていたので、この3分野の勉強だけしていました。

僕の受験した年は、医療統計や医療倫理など複数の分野で学生を募集していませんでしたが、問題としては出題されていました。

このあたりが2023年以降、少し読めないところで、「3分野の勉強だけでいい」とは言い切れない理由ですが、少なくとも専門職学位課程よりは「狭く深く」が求められているので、手を広げすぎず、じっくり学習するのがポイントだと思います。