京大SPHでの2年間のスケジュール


2023年2月26日現在、京大SPH専門職学位課程での公式行事もすべて終わり、あとは学外での研究発表やワークショップへの参加のみとなりました。

そこで、M1の方や今後入学される方の参考になればと思い、主に課題研究に向かっていくこの2年間の過ごし方を簡単にですがまとめてみることにしました。

過ごし方の方針

どこかの記事でも書いた気がしますが、必ず定期的に休みを入れるように気をつけていました。

M1の前期は授業が多すぎて週休2日だと無理そうだったので、日曜日のみを休みとしていました。

M1の後期以降はずっと、土日休みの週休2日制にして、休みの日は学校・研究関連のことは一切手をつけないようにしていました。

(ちょっと記憶が怪しく、週休2日にしたのは2022年になってからだったかもしれません)

例外的に、2022年6~8月は研究でインタビューを実施したので、その期間は土日をインタビューの時間に当てることはありましたが、その場合は平日に休んでいました。

M1(2021年4月~2022年3月)

前期は授業に集中しつつ、文献レビューでの学会発表にもチャレンジしていました。

夏休みに研究テーマを絞るための文献レビューを追加で行い、この期間に概ね研究内容は決まりました。

後期は「研究の方法論を学べる」「最終課題が『好きなテーマでレポート or 発表』」という条件で授業を絞り、授業を活用して研究計画を練っていきました。

2021年内に方法論を確定させ(M-GTA)、それに関する教科書を何度も読み込みました。

M1の1月からは課題研究に関する倫理審査の研究計画書の執筆に着手し、3月に完成しました。1月からは博士課程に向けた勉強も始めました。

ただ、このタイミングで僕の研究室の秘書さんが変わることになり、事務手続きの関係で4月になってから倫理審査を出した方がスムーズそうだったので、提出は新年度に見送りました。

M2(2022年4月~2023年3月)

新年度になってからは倫理審査の書類を提出しました。

M2では学会発表を2回予定しており、そのうち1つは博士課程に向けた文献レビューでの発表の予定だったため、倫理審査が完了するまでの間に発表資料を完成させました。

倫理審査は最終的に2か月くらいかかり、5月末に通過しました。

6月~8月は研究のインタビューを実施し、この期間は書き起こしと分析も並行していたので、博士課程の勉強は復習中心でした(できない日もあった)。

9月以降は学会発表×2をこなしつつ、課題研究のレポートを書きつつ、博士課程の対策もしつつが続きました。

11月に入試が終わり、12月に最後の学会発表も終わってから、ようやく「課題研究だけ」の状態になり、ここまでのハードスケジュールの経験もあってか気分は非常に余裕がありました。

12月に課題研究のレポート原稿が仕上がり、指導教員にフィードバックをいただきました。

修正点はかなり多かったですが、1月上旬に無事にレポートが完成し、提出しました。

課題研究の発表は既に学会でもしていたし、他の場でも発表の機会が多かったので、発表直前以外は割と気楽に準備していました。

発表前には他の研究室の(主に質的研究の)メンバーとZoomで集まって、練習会を開催しました。

やはり他の研究室からの視点はとても役立ち、この練習会があったから最終発表がうまくいったと思っています。

2月にはその最終発表があり、終わってからレポート最終版を提出しました。

ささやかなアドバイス

M2の生活は個人の状況によるところがかなり大きいので、あまり参考になることもない気がしますが、「修正前提の年間スケジュールを立てる」というのはしておいてもいいと思います。

特に博士課程入試を受験する場合、夏休みから11月ごろまでのスケジュールが結構しんどくなるので、あらかじめやるべきことを明確にしておくだけでも気が楽です。

「修正前提」とは、たとえば詰め込みすぎと感じたら緩くしたり、効率的でないと感じるタスクは削除したり、という意味でのスケジュールの調整はした方がいいということです。

M2になると一気に感覚的な時間がスピードアップしますが、みなさんの課題研究がうまくいくことを願っています!